ターゲットを決めるという考え方がまったくわからなくて苦戦しましたが、「なるほど、そういうことか」と腑（ふ）に落ちました。

闇雲にみんなが好きなスイーツを目指して迷走していました。田舎なのでターゲットを絞ればそれだけお客さんが少なくなると頑（かたく）なでした。
　そもそも来てくれる人の年齢も高いと思っていたので、お年寄り向けの甘い和菓子のラインアップがメインでした。あれこれ試行錯誤してみるもなかなか売れ行きが伸びず苦戦していました。
周りは山と田んぼばかり、電車はなくバスの停留所ははるかかなた、車の運転ができないお年寄りはお店に来る手段はないのです。
　少ない若い人にターゲットを絞るのはちょっと勇気が必要でしたが、「近隣にライバルとなるスイーツ店はいない」「来店するのは車をもった若い人」「子供連れも多い」「遠くても美味しければリピーターになってもらえる」など、いい意味でいままでの思い込みが壊れたことで集客にむすびつきました。
P.s.データ
真庭市の2020年の高齢化率（総人口にしめる65歳以上の割合）は39％、超超高齢化です！